【ABC NOVELS】●●短編小説傑作選・15title
【ランキング情報】ランク外
作品タイトル:●●短編小説傑作選・15title
サークル:ABC NOVELS
発売日:2017年11月02日
ジャンル:成人向け, 男性向け, ミニ系, 少女, ほのぼの, ソフトエッチ, オールハッピー, ラブラブ・あまあま, パイパン, 近親相姦, ノベル, ジャンルキャンペーン
●●短編小説傑作選・15title
テキストのみ/横書き/●●短編小説15作品
<収録作品>
1.好奇心 2.○さな手 3.再会
4.告白 5.家出 6.大家族
7.プロレス 8.マッサージ 9.となりの姉妹
10.ポチェック 11.相撲少女 12.入院中
13.熱帯夜 14.雨の日 15.夢の途中
<本文抜粋「夢の途中」より>
「ちょっと起きてよ」
「サキか 何だよ まだ朝じゃないだろ」
「起きて とにかく」
「何かあったのか」
「あったわよ!」
イヤイヤ起きるフリをした
「何だよ 眠いのに」
「お兄ちゃん覚えてないの?さっきの・・・」
「何をいきなり言い出すんだよ 寝てたのに
それに何のこと言ってるんだ」
「その前よ」
「その前って何だよ」
「私の・・・」
「私の?」
「私の胸触ったの!」
「はぁ?何だよ それ」
「こっちが何よ お兄ちゃん大丈夫?
それとも芝居してわざと私の胸を・・・」
「ちょっと待てよ 勝手にそんな
おまえ夢でも見てたんじゃないのか 夢の中で」
「そんなわけないでしょ」
「俺がどうしてそんなことするんだよ」
「私が知らないだけでもしかして今までも」
「メチャクチャ言うなよ」
「ママに言いつけるからね」
「それは困るよ ウソでもそんな・・・」
「ウソじゃないって」
「証拠は?夢じゃないっていう」
「そんなのわかるでしょ 私起きてたんだから」
「あぁ まったく何なんだよ」
「それは私の方よ」
妹の怒りがおさまらない
「一応聞くけど黙って触ってたのか 俺は」
「ううん モモ、モモって」
「えっ」
「モモって誰?」
「それは・・・あっモモって言ってたのか
それじゃ寝ぼけてたのかもしれないな」
「起きてたよ絶対 ちゃんと触ってたもん」
「ちゃんと?」
「私の胸をグリグリって・・・」
「変なこと言うなよ」
「本当だもん」
「でもモモって言ってたのか」
「うん」
「実はそれ・・・夢の中で」
「夢?」
「夢の中で触ってたんだ なんとなく思い出した」
「夢の中じゃなくそのかわりに私の胸触るなんて
絶対ママに言いつけるから」
「だからおまえの体が触りたかったんじゃなくて」
「触ったじゃん」
「覚えてないのに それに俺はモモの体を・・・」
「だからモモって誰?」
「教えたら母さんに言わないか」
「ダメよ」
「じゃ言わない それに言ってもいいかわかんないけど
おまえこそ・・・」
「私?」
「あぁ どうしよっかなぁ」
「言ってよ 私お兄ちゃんに何かしたの」
「母さんに絶対言うつもりだろ」
「うん もちろん これからはキッチンのところで
寝ることになるかもね」
「仕方ない・・・おまえの秘密話すよ 驚くなよ」
「何よ一体」
「実は俺もおまえに触られたことあるんだ」
「ウソ!それじゃどうして今まで黙ってたの」
「それも何度も」
「えっ」
「わかったろ 寝てる間に触っても
何も覚えてないんだって」
「ちょっと待ってくわしく教えてよ」
「母さんに口止めされてるんだ」
「えっ ママも知ってるの・・・」
「あぁ 父さん亡くなったあとから時々あったから」
「・・・・」
-以上-
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